質問・ご意見箱

for Dr.Shirai白井先生への質問

白井先生
子供を持つならなら若いうちか、ある程度経験つんでからか。アドバイスありますか?
仕事も子育ても長く続いていくものなので、長い目で見れば、きっといつでも同じだと思います。当然ながら、好きなタイミングでいいと思います。ただ、子育て中は周囲と比べて退け目を感じることが多くなるかもしれません。その時にその感情に流されずに踏ん張れるように、自分の中にブレない目標やモチベーション、子育てとは別の仕事の軸を持っていられることが大切だと思います。そのためにも、仕事の目標設定や専門性は早くから考えて意識して仕事をしていくといいのかなと感じます。
子供が急に発熱や具合が悪くなった時にどのように対応されておられますか?
周囲の配慮があった上でのことですが、私自身ができる範囲としては、自分の他に、病児保育、シッター、実家、夫の選択肢で対応しているつもりです。なんとかならないときは、最終的にはその時の優先順位に従って取捨選択するしかないと思います。こればかりは自分の力だけではどうにもならず、周囲の環境にもよると思いますが、選択肢の多さは子どもの急な病気だけではなく、急な仕事上のトラブルなどの時でもゆとりにつながると思います。周囲の力を借りるのも時に一長一短だとは思いますが、私は普段から自分以外の選択肢を持てる環境づくりを意識していました。ただ、これには職場の環境にもよると思います。自分の子どもの緊急事態には対応できても、仕事の緊急手術には対応できないことは多々あります。できないことを周囲に頼む一方ではなく、その代わりに自分のできることを探してやらなければいけないと心がけています。
手術の予定とかが入っている日の朝に急にお子さんが熱を出した時はどのようにされていますか?
これも上の回答と同じですが、仕事や子育ての環境、子どもの特性により違うと思うので、普段からどうにかなるのかならないのか、自分の中でシュミレーションしてプランしていくしかないと思います。前夜からなんとなく危険そうな匂いを感じつつも、その日に限ってどの選択肢も難しい曜日だったりするなら、朝発熱していた時のことを考え、対処できる時間を稼ぐためにとりあえず一度早く起きます。考えたところで、急にできることはそのくらいしかないと思います。

for Dr.Morita森田先生への質問

白井先生
子供を持つならなら若いうちか、ある程度経験つんでからか。アドバイスありますか?
入局したころに先輩に同じ質問をしたことがあります。「いつでも!女性しか産めないんだから!」と言われました。そういわれても・・と思っていましたが、実際子供は授かりものですので、計画通りにいくとは限りません。はやめに出産された方、経験をつまれてから出産された方、どちらでも活躍されている先生方を知っています。はじめての妊娠・出産前は、私も思い悩んだ点ですが、結局は、いずれであっても、モチベーション次第だと思います。育児・家事を理由に仕事から離れようかなという気持ちはいつもどこかにありました。疲れてしまうと、やめようかなという負の気持ちが大きくなってしまいます。やめないという気持ちがあれば、いつ出産しても同じだと思いますが、体力的には若い方がいいのかもしれません。
継続しようとする気持ちを持ち続けるには、何か専門にする領域・テーマを決めて、少しはじめてからがよいかもしれません。この点は指導者側もそのつもりで誘導することも大事だと思います。産後の自分の姿はなかなか想像できないと思いますが、その後のこうありたいという自分の姿をイメージしてみてはいかがでしょうか。なりたい自分を目指したら、きっとうまくいくと思います。
子供が急に発熱や具合が悪くなった時にどのように対応されておられますか?
いつも考えておくことは2つあり、ひとつは子供の預け先、もうひとつは職場の対応です。朝、こどもの具合が悪いとなったら、まず、上司や代理が頼めそうな同僚に電話です。いやな顔をされたことはありませんが、迷惑に思われていたかもしれません。でもこればかりはしかたありません。子供は病児保育につれていき、少し遅刻して業務開始していました。今思えば、思い切って休んでもよかったと思っています。病気の子供をかかえていると自分自身も疲れてしまいますので。前日から具合が悪そうで怪しいときは、実母(別居)に来てもらったこともあり、家族のバックアップがあると安心ですね。
手術の予定とかが入っている日の朝に急にお子さんが熱を出した時はどのようにされていますか?
いつも、子供の体調には敏感で、特にかぜやインフルエンザがはやっている時期はひやひやでした。幸い大学病院で自身が執刀医であるときに発熱事件はなかったですが、外勤先での手術中に学校で骨折して救急車を呼びます・・・というイベントがあり、夫が勤務している病院へ手配をして手術は最後までやりました。他、熱が出しましたと保育園・学校からの連絡はよくありましたが、学校、保育園で待機可能な場合は、そこで待っていてもらいました。結局いつもすぐにはいけず、だんだん、保健室の先生も「一応お電話しましたが、お仕事終わってからお願いしま~す」という形で本当に助けていただきました。思い返すと本当に綱渡りで、なんとかなってきたというのが実感です。できないときはできないと割り切る、可能な範囲で代理が頼める環境を日々調整しておくことが大事でしょうか。子供の熱に限らず、医師本人が体調不良などで、急に休むことだってあります。子供のことは予測できず頻度が高いという意味では、迷惑に思われてしまうのかもしれません。でも、子供は必ず大きくなりますし、大きくなれば丈夫になってきますので、お互い様の気持ちをもてる職場環境を提供する必要があります。子供に手がかかる時期なんてあっという間です。